降雪時期の過ごし方
新年おめでとうございます。
今年も皆様にとって、健やかで康らなかる一年になることを祈念いたします。
いよいよ福井も空から白いものが舞い散る季節となりました。今シーズンは今のところ雪かきに汗することもなく、穏やかな冬でしたが、北陸ですのでこれから寒を迎えて寒さと共に雪との共存が求められる季節になりますね。
漢方では、季節ごとに特性があり、その特性に見合った生活を送ることをすすめております。冬は寒気が強い特性がありますので、自ずと身体を温めて過ごすことが大切になりますが、温めるのは身体の外部だけでなく、内部から温めることを重要視します。特に、冷たい飲食物や生ものの摂取は控えめにし、極力火の通った温かいものを摂るように心掛けたいですね。外出時には、寒さが身体に入ってこないように防寒しますが、特に背~腰部とおへそから下の下半身を冷やさないように工夫するとより効果的です。また、寒い時間帯の活動をなるべく減らし、夜は早めに就寝し、朝もゆっくりと起床することが元気を保つ養生法となります。
加えて、雪が積もった際には雪かきをしますが、ご注意いただきたいのが「汗をかかないこと!」です。汗をかくことは何となく健康に良いイメージがございますが、汗は体液(血液や水分)から作られるもので、汗をかくということは自身の体液という栄養成分を失うことになります。また、汗をかく…という行為にはエネルギーを要しますので、雪かきしてエネルギーを消耗し、寒さに対抗するための体温維持にエネルギーを消耗し、そのうえ汗をかいてエネルギーを消耗してしまうと、疲れやすくなったり、風邪をひきやすくなったり、冷えを助長してしまったりします。漢方では、冬に汗をかくことを戒めております。元気が有り余っている方には問題ございませんが、体力がなく、体調がすぐれない方は極力冬に汗をかかないように過ごしましょう。そのため、雪かきで体調を崩さないコツは、「汗をかく前に止めて、身体がクールダウンしたら再開する」といった形で、休み休み行うことが望ましいので是非お試し下さい。
それでは、寒い季節を元気に乗り越えて頂き、暖かい春の訪れを元気に迎えましょう!