春は出逢いや別れ、終えるものがあれば始まるものもあり、正に「節目」となる季節ですね。

漢方では春を「発陳」の季節とし、草木の芽が吹き、冬の間に静かにしていた動物や虫が動き出し、自然界の全てが活き活きと活動し始める時期として捉えています。正に四季の始まりであり、物事を始めるにふさわしい季節だと思います。

近年日本もグローバル化が進む中、世界的な習慣やルールに合わせようとする流れの一環で、入学・入社時期を９月にすることが検討されていますが、利便性や合理性を追求することで、これまで受け継がれてきた大切な日本の風習を変えてしまって良いものか、充分に検討する必要がありますね。

話は「春」に戻りますが、見方を変えると古いもの（陳）を排泄して新しいもの（新）を作り出す流れ、つまり「新陳代謝」が活発になる季節とも捉えられます。春先に体調を崩しやすい方は、身体の新陳代謝の働きが鈍っているのかも知れませんね。自然に則した生活ができているかどうかを見直す良い機会にしたいですね。

やはり春は様々な始め事にピッタリですね。